Agile Conference Tokyo 2011

以前参加したAgile Conference Tokyo 2011のメモ。
ブログにUPしていなかった。



基調講演

マーティンファウラー氏

Semantic Diffusion

時が進むにつれて、人から人へ伝達されるにつれて本来のAgile開発が
希釈されてしまっている。我々はそれを危惧している。

http://martinfowler.com/articles/newMethodology.html

ソフトウェアの開発には2つのアプローチがある。

  • Agileタイプのアプローチ
  • Plan-Drivenのアプローチ

Agile...Adaptive Planning(適用型)
Plan-Driven...Predictive Planning(予測型)

まずPlan-Drivenを見てみよう
  1. Plannning
  2. Plan
    1. Plan your Work
    2. Work your Plan
  3. Execution
  4. Product

Plan-Drivenの成功とはプラン通りであったかどうかである。
ソフトウェア開発はRequirementsに依存している。
だからみなRequirementsを安定させることが重要であると考えた。

さて、ではAgileはどうか

そもそもソフトウェア開発がRequirementsに依存する必要なんて無いんじゃないか?
Requirementが安定していなくても前に進めていくことが重要なのではないかと考えた。

A late change in requirements is a competitive advantage.
late changeは良いことだ!

Adaptive Planning
継続的に何度もプランニングをし続ける。
少しずつプランニングして少しずつ実装して少しずつ学習していく。
頻度高くリリースすることでユーザFBを早く受ける事ができる。

Frederick Winslow Taylorが工業革命を起こした。
最も大きな貢献は私たちがどのように働いていくのかという思想を与えてくれたことだ。

いくら良いプロセスがしっかりと定義されていたとしても人の関係が良くなければ
意味が無い。

アジャイルな世界ではまず優秀な人を探す。
その人達が素晴らしいチームワークを組めるようにする。
そして優秀な人々が自らがやりやすい仕組みを構築できるようにする。

「プロセスありき」から「人ありき」へ。
Adaptive Planning + Peple first = Self-Adaptivity(自己適用性)

agile人はto perfectに傾倒している!
(ここで表現しているto perfectは完璧という意味よりはより良くしたいという意味)

続きは以下
http://martinfowler.com//bliki/TalkNotes.html

Continuous Integration

どんなに小さな変更でもそれをメイン開発ラインに統合していく。
いっきにIntegrationする必要はない。危ないから。

Continuous Delivery

テストは重要だ。
テストがQuickでないとだめだ。
できるだけ自動化したほうがいいよ。
いつでもテストが出来るように完璧に自動化すると良い。

  1. Configure Enviromment
  2. Deploy Binaries
  3. Smoke Test
  4. Do Stage

自動化を活用して花金をエンジョイしよう!

まとめ

マーチン・ファウラー氏だけではなく続くジェズ・ハンブル氏の講演や
日本人の方の講演も聞いたが特にまとめていないのでUPしない。

ただ、面白いなと思ったのは世界の事例と日本の事例。
今、世界では多くの有名企業がアジャイルソフトウェア開発宣言を
軸にサービスやモノを作るプロジェクトが増えてきているらしい。
日本はまだまだアジャイル開発は浸透していなくて2011年の今年は
事例を集めている段階らしい。


すでにいくつか記事がUPされていたのでリンクを乗せておく。

カンファレンスの資料
http://pw.tech-arts.co.jp/act2011/eventreport.html

「本番環境への適用まで自動化して繰り返す」、Martin Fowler氏がアジャイルのテクニックを語る
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110721/362647/

Agile Conference Tokyo 2011 午後 Jez Humble氏の講演
http://togetter.com/li/163764

アジャイルソフトウェア開発宣言
http://www.agilemanifesto.org/iso/ja/

アジャイル宣言の背後にある原則
http://www.agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html