数独はなぜ世界でヒットしたか
- 作者: 鍜治 真起
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/03/19
- メディア: 単行本
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数独を作った会社の社長が書いた本。
数独がどういう過程を経て世界中でヒットしたかが書いてある。
総評
流行る理由としてまず、数独というアルゴリズムが
シンプルで凄まじく面白いというのはあると思う。
オープンソースのように明確な配布の定義やライセンスの定義などは
無いのだけど。数独というアルゴリズムを権利でがんじがらめに
していない。故に流行っているのだと思う。
ヘラブナ釣りの話が面白い
著者(社長)の個人の章の中で人生は死ぬまで途中という説があり
そのの中のヘラブナ釣りの話が面白い。
ヘラブナ釣りの餌はうどん粉だ。だから、水に浸して時間が経つと、
ふわふわふわっととけてなくなってしまう。なくなっては投げて、
なくなっては投げて、を繰り返しているうちに、だんだんヘラブナ
が集まってくる。そのうちに竿に「さわり」がくる。それが「あたり」
に変わったタイミングにあわせて竿をグイッと引かないと釣れない。
針に返しがついていないので、ボーッとしているとエさを食べられて
おしまいである。
餌をまくときの仕掛け、1匹2匹が集まってきた時の仕掛け、大勢が
集まってきた時の仕掛けと、それぞれ違って忙しい。パチンコみた
いに、台を決めればあとは座っているだけで結果が出る「受身の遊び」
ではない。
ヘラブナ釣りの師匠が言っていた。「いつも暫定」。だから面白い。
なんだかこの価値観はすごく面白い。
経営の解を出すときって多分いろいろなアプローチがあるのだろうけど
それを体現されているようなエピソードだからなんだか面白く感じた。
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